2022年を迎えて(会長挨拶)

        制振工学研究会会長 岡村 宏

 明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.昨年は新型ウイルスが日本では抑制されて落着きを取り戻しつつありますが、世界中では、新しい変異株ウイルスでの流行が年末にかけ大きくなり、いずれ日本もそのようになる可能性は高く、慎重になってはいるところと考えます。

 これを克服するのはやはり、ワクチンの供給や治療薬の新規開発ですが、残念ながら、ワクチンや治療薬の開発に関して日本は世界のトップクラスの国々から大きく引き離されています。薬剤関係の旧態保持の仕組みや少しでもリスクのある事を避ける社会体質、チャレンジ体制の組めない開発構造等が目立っています。アフターコロナでは、各国とも新型コロナに社会のダメージを受け、いかに立ち直るかが問われます。この経験を生かす国と生かさない国では大きな差が出るものと考えます。日本は、今までも、今も? 後者のままであり、自分たちの能力やポテンシャルを生かすことができていません。現在の若者は、自分のテリトリーはそれなりにしっかりやりますが、そこから離れると、手を出さない、わからない、関心がない傾向があります。全体の枠組みができていれば、効率よく、そつなく機能しますが、トータルのビジョンが魅力的でないと、良い結果を出すことは難しいでしょう。極端な事例では、入出国関連で、何とかしないと生命にかかわることでも、法律通りの処理をすれば容認されるとして、生命に対して、まったくの無関心が居座る場合もあります。一方、試薬のモニターのような領域では、法律自身が生命のリスクを回避するように決まっていますので、リスクはダメに大ブレします。

 扱う対象を広く、総合的に見ることができないと、既存の法律や知見等に縛られて,良い結果を得ることができない可能性が大きくなると考えます。同様に、振動騒音問題では、従来のセオリや知見だけに基づいて対応していては、同じく良い結果は得られません。制振関連の分野は、根無し草のようで、それ自身が直接結果を出す訳ではありませんが、振動騒音分野での全体を見渡す力がないと、太刀打ちができません。さらに、振動騒音分野も実際のモノづくりでは根無し草のようなものです。振動騒音の専門家がだいぶ減ってしまっているように感じますが、特に若い技術者に、制振分野の活動をしていただくことで、より広い視野を養っていただければと考えます。制振工学研究会には、このような役割もあると考えますし、その活動の中に活用していただけるものをたくさん持っています。このような面でも、その役割を微力ながらでも、果たしていく研究会でありたいと考えます。

 本年もウィズコロナとしての対応が続くと考えますが,昨年に引き続きよろしくお願いいたします.研究会のwebページは、それに携わった会員の方々の努力で、見違えるように使いやすく、わかりやすくなっています。会員間や研究会外部からとの交流に役立つものと考えます。

 最後に,改めて,本年もよろしくお願いいたします.

2021年を迎えて(会長挨拶)

                           会長  岡村 宏 

 明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.
 昨年は,新型ウイルスに人類が振り回わされた1 年間でした.新型ウイルスに対抗するには,人類の日常生活を大幅に変えざるをえない状態に追い込まれています.生体上でないと増殖できないウイルスは,多くの学習機能を取得して,巧みに人間生活の中に取り入っています.三密を避ける,マスクをする等の対応がある程度徹底すると,従来のインフルエンザーウイルスによる発症はほとんど抑え込まれていることもわかってきました.発症前の感染力の差が大きいのだと考えます.このウイルスを克服するには,治療薬の早期開発が必要で,本年度での導入が期待されています.このような新型ウイルスの出現は,自然の突然変異よりは人為的な頻度の高い変異により学習機能して作られた可能性が高いといわれています.パンドラの箱を開けてしまわないようにとの戒めとともにより高度の研究が求められるのでしよう.また,社会生活パターンにも大きな変化が出て,リモート技術の活用による移動や時間の節約など新しい価値観が認識され,今までの延長線上動きではなく,前例のない試みへのシフトも求められていることが実感されます.世界最先端の技術や豊かさを持つ日本ですが,日本文化の負の部分が浮き彫りになったように感じました.新年の今年は,認識するだけでなく,求められる新しい分野への一歩を踏み出す一年となってほしいと考えます.
 当研究会も,昨年度は,ウィズコロナとして色々な試みを行いました.役員の方々に高齢の方が多い中,皆様のご努力により,リモートによる役員会,総会,技術交流会いずれも初体験でしたが問題なく実施できました.まことにありがとうございました.
 本年は,新ワクチン接種の実施が始まり,東京オリンピックも実施の方向での検討が本格化し始めています.本年もウィズコロナとしての対応が続くと考えますが,昨年に引き続きよろしくお願いいたします.リモート方式は,臨場感はないものの,遠方にお住まいの方や研究会活動への参加に二の足を踏んでいた方々が気軽に参加され, 体験していただけるメリットもありました.研究会のホームページもプロバイダー更新にあたり新規変更した機会をとらえて,パスワードも新たに申請していただき,より見やすく,情報発信も豊富に見ごたえのあるものに変更しつつあります.どうぞ,ホームページをいつも覗いてください.ピンチをチャンスに! で参りましょう.
  最後に, 改めて, 本年もよろしくお願いいたします.